臥蛇島ってどんなとこ?

祈るような想いで甲板の上で数時間。手足が痺れるほどの船酔い、ファインダーの向こうで揺れる水平線、なかなか晴れない船上のガス。
そして切り終えたシャッターの向こうで臥蛇島は笑って見えた。
撮影:谷山亮(2009/3/23)


鹿児島県南端の薩摩・大隅半島の約110キロ南方洋上の北緯30度から28度50分にある島々からなるトカラ列島(十島村)。
南北160キロ、東西50キロにわたる広い区域に点在する口之島、中之島、臥蛇島、小臥蛇島、平島、諏訪之瀬島、悪石島、小島、小宝島、宝島、上ノ根島、横当島の12島からなり、霧島火山帯に属する火山島群です。赤道付近から北上する黒潮が太平洋と日本海に分岐する要所に位置していて、トカラブルーとよばれるほど美しいマリンブルーの海に囲まれています。
臥蛇島は中之島の西方約20キロの洋上に浮かぶ島です。島の形はやや東方に突き出たタマゴ型で、島の中央には御岳、矢筈岳の2峰がそびえ、周囲を火山岩石の絶壁に囲まれた全周9キロの小さな島です。臥蛇立神(木場立神)といわれる大きな岩がすぐ海上にあり、隣には小臥蛇島の姿が見れます。十島フェリー航路上の中之島から平島の間で西方の海上、小臥蛇島の奥に、遠く美しいシルエットを見ることができます。現在は無人島になっています。





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